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月別アーカイブ: 2025年6月

第10回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社REVLIMIT、更新担当の中西です。

 

 

消防設備の未来──AI・IoTで進化する“見守る安全”のかたち


今回は、「消防設備が今後どのように進化し、どんな社会的価値を持っていくのか」をテーマに一般的な市場での例を基にお届けします。

火災や災害は、いつ起きるかわかりません。
その“もしも”に備える設備だからこそ、より確実に、よりスマートに、より持続可能に変化しようとしています。


◆ トレンド①:AIによる火災予測・検知精度の向上

 

🔥 従来の感知器は「煙・熱」で反応

→ これからは「AIが蓄積されたデータから火災リスクを予測する」時代に。

  • 画像解析AIで炎・煙・動きの異常を検知

  • 熱画像カメラとAIの組み合わせで、発火直前の温度変化をリアルタイム分析

  • 機械学習による「誤作動の削減」と「真の危険だけを通知」する判別力の向上


◆ トレンド②:IoTで“つながる消防”

 

🔗 設備がクラウドと接続されると…

  • 火災報知器・感知器がネットワークで一括監視

  • 故障・バッテリー劣化・誤作動のアラートを遠隔通知

  • 建物全体の防災状況をスマホやタブレットで確認可能に

これにより、点検効率が大幅向上し、点検ミスや保守忘れのリスクも低減します。


◆ トレンド③:スマートビル・スマートシティとの統合

 

消防設備は今後、街全体のインフラの一部として、以下のように組み込まれていきます。

  • 建物内のセンサー情報を都市防災センターとリアルタイム共有

  • 災害時には、交通・避難・電力管理と連携した避難誘導へ展開

  • AIが都市全体の防災レベルを予測し、エリア単位でのリスクマネジメントを実現


◆ トレンド④:自動点検・ドローン巡回システムの登場

 

高層ビルや広大な工場、倉庫では、点検作業そのものが困難な場合も。

  • ドローンやロボットによる点検・噴霧テスト・配線確認の自動化

  • 感知器の自己診断機能+異常時の自動通報システム

  • 将来的には、火災時に自動で制御しながら消火対応するシステムも視野に


◆ トレンド⑤:消防設備とESG・SDGs経営の融合

 

  • BCP(事業継続計画)と連携した防災システム

  • 省電力・リサイクル対応製品を採用した建築評価制度(CASBEE等)との統合

  • 「安心・安全」も企業価値とされる時代に

投資家や自治体は、「防災がしっかりしているか?」という視点で企業を評価する時代に突入しています。


◆ まとめ:未来の消防設備は、“安全×環境×データ”で進化する

 

従来の「壁に付ける機器」から、
未来の消防設備は「空間全体を見守るネットワーク型システム」へと進化しています。

  • AIとIoTが支えるより早い検知・より少ない誤報

  • リモートで管理・点検・改善できるスマート防災

  • 環境と安全を両立させるサステナブルな消防設計

私たち消防設備のプロも、ただ設置・点検するだけでなく、
**未来の暮らしを守る“防災パートナー”**として進化し続けていきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第9回消防設備雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社REVLIMIT、更新担当の中西です。

 

 

消防設備と環境──見えない“安全”が支える環境配慮の現場


今回は、「消防設備が環境にどのような影響を及ぼし、また環境にどう配慮されているのか」という点に焦点をあてて、解説いたします。

「火災を防ぐ設備」としての役割が大きい消防設備ですが、実は近年では**“環境にやさしい防災”**が新たなテーマになっています。


◆ 消防設備が環境に与える影響とは?

 

消防設備が環境と無関係に思われるのは、「非常時しか使わないもの」という認識があるからかもしれません。
しかし、以下のような設備や工法には日常的にも環境に影響する要素
があります。


① 消火薬剤による水質・大気汚染

 

● 粉末消火設備
古くはハロン系ガス(ハロン1301など)が使用されていましたが、これらはオゾン層破壊物質として1990年代に国際的に規制され、現在は使用禁止。

→ 現在は代替不活性ガス(CO₂、窒素、アルゴン混合)やノンハロン型薬剤が主流になっています。

● 泡消火設備
石油系火災や化学火災に有効ですが、一部の旧型薬剤には**PFAS(有機フッ素化合物)**が含まれており、土壌・水質汚染の原因となることが懸念されています。


② 設備機器の電力消費・製造負荷

 

  • 大規模施設では24時間稼働する感知器・ポンプ・制御盤類が大量に存在します。

  • 電源を必要とする設備は待機電力の削減が求められ、近年では省エネ型の火災報知器・LED誘導灯への更新が進行中。


③ 廃棄時の電子基板・有害物質

 

老朽化した火災報知設備や中継器の基板やバッテリーに含まれる鉛・水銀・カドミウムなどは、適切な分別・廃棄処理が不可欠です。


◆ 環境にやさしい消防設備とは?

 

環境配慮型消防設備とは、単に「省エネ」というだけでなく、**「日常で使わずとも、常に環境負荷が少ない」**という設計思想を持っています。


✅ 省電力化された火災報知器・LED誘導灯

 

  • 電池式・ソーラー式報知器

  • LED式の誘導灯・非常灯(旧来の蛍光灯型より電力量が1/5)

  • 自動自己診断機能付きで、無駄な点検作業・廃棄物削減


✅ 環境負荷の少ない消火薬剤の採用

 

  • ノンフロンガスCO₂・窒素・アルゴンなど自然由来ガスを使用

  • PFAS非含有の泡消火薬剤の普及

  • 水ミスト消火など、水量を大幅に抑えつつ有効な消火を可能にするシステム


✅ 環境負荷の見える化

 

  • 設備点検時にCO₂排出量・バッテリー劣化状況をログ化し、報告書に反映

  • 「環境負荷の少ない防災管理」が、建物オーナーのESG対応・SDGs評価指標に組み込まれつつあります。


◆ まとめ:消防設備は“守るだけ”ではない

 

火災や事故から命を守るだけでなく、
使わない時間も環境と共生する消防設備が、これからの標準になります。

安全と環境は対立するものではなく、「共に備える」時代へ。
消防設備も、静かに環境配慮の最前線に立っているのです。

 

次回もお楽しみに!

 

 

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